先日の運動会で妻が、栗の渋皮煮を作ったことをお話しました。
実は、その渋皮煮ですが、出来上がるまでに色々なストーリが渋皮煮なりにありました。
知り合いの方からいただいた栗でした。
それを、たまたま新聞で渋皮煮の作り方を教えてくれる70歳を超えたおばちゃんの記事が目にとまり、渋皮煮を調理することになったそうです。
まず、お湯で栗を煮ますが、ここから栗たちの過酷な選抜が始まるのです。
いただいてきたときは、どれも遜色がないすばらしい栗でしたが、渋皮煮として出来あがり食べることができる栗はその中の全てではありません。
お湯で煮たあと栗をそのままつけておき、その後は鬼皮と呼ばれる外側の皮を剥きます。
もちろん、内側の渋皮は残しておきます。
この時点で、すでに栗の中から脱落者が出ます。
割れてしまったり、うまく皮がむけないものもいます。
もちろん、脱落した栗も美味しくいただきました。
その後、水と重曹で渋皮のついた栗を煮詰めます。
その後、灰汁を取り除きながら、何度かその工程を繰り返します。
この時点で、割れてしまったり、型崩れをする栗が出ます。
このときは、何の未練のなくその栗たちを取り除きながらさらに煮込みます。
最後に、砂糖などで煮込み味をつけます。
この最後の工程でも割れたりして脱落する栗が出ました。
そのような難関を潜り抜け、調理を始めてから6日間でできあがったのが写真のような渋皮煮の栗でした。
難関を突破した栗たちです。
スポーツに例えると、高校野球のレギュラー争いやプロ野球の一軍入りのように、ある一定のレベルに残ったものだけが、選抜された栄光の渋皮煮となれるようなドラマがありました。
そこには、偶然間違えて皮を剥きすぎて脱落したもの、移し変えるときに他の栗とぶつかり割れてしまったものなどもいました。
どんなことでもそうですが、出来上がるまでにはそうとの時間がかかることを改めて感じました。
また、脱落した栗たちもそれなりに、役に立って美味しくいただきました。
無駄なものはないですね。
なんて、渋皮煮の選抜ドラマでした。
おしまい。
1 沢山できたよ渋皮煮の栗
2 お茶菓子にも最高でした
■今日の言葉
勝ち勝ち勝ちの人生もないけど、負け負け負けの人生もない。
必ず負けの中に次の勝ちへのエキスがある。
それに失敗や挫折は、成功するまで続ければ失敗や挫折じゃなくなります
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柳本晶一(全日本女子バレーボール前監督)
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