古屋商店のフルフルです。
最近、古い資料を片付けていることはブログでも何回かお話しました。
先日もファイルを整理していると、懐かしい手紙が出てきました。
8年前のことですが、前にもお話をした 「縁を生かす」 を掲載した 『知致』 という月刊誌の中で掲載されていた、アサヒビールの会長を勤めた中條高徳さんの講演テープを聴き、本人にどうしてもお会いしたいと思っていた所、『知致』主催のパーティーが東京で開催されることを知り、それに中條さんも出席される予定ということで会いに行きました。
その時のパーティーの席では、何千人という人が集まり、中條さんの前にも列が出来ていたのを覚えています。私の順番が来て、質問が 「3つあります」 と言うと 「後にも人が待っているので、質問なら手紙をくれれば必ず返事を書くので手紙を下さい。」 と名刺をくれました。
確かに、後に待っている人が50人位いたので私だけに多くの時間を割くことは出来なかったのだと思います。
家に帰ってから手紙を書きました。
質問の内容は
1つ目は、講演で話していた 「悪化が良化を駆逐する」 とはどういう意味ですか。
これは私の文字が間違っていて、本来は 「悪質が良質を駆逐する」 だそうです。
悪い者が良い者まで悪くしてしまう、という意味で使われていました。
2つ目は、当時私は独身だったので、 「どんな女性と結婚するのが良いと思いますか?」 と書きました。
3つ目は、「毎朝何時に起きていて、一日の生活はどのようにされていますか。また、座右の銘は何ですか?」
初対面の人に対して何ともぶしつけな質問をしたものだと、今では恥ずかしくなります。
2週間ほどしてから約束通り返事が来ました。その文字の達筆なことに驚いたのと、当時の私は勉強不足で文字がわからない所があり、友人にわからない所は教えてもらった次第です。
ほんの1分、2分会った見ず知らずの若造からの手紙に返事をくれたことに今でも感謝しています。
私も出来れば見習って、年をとった時に若い人からの問いには、バカにすることなく誠実に答える人間になりたいものだと思っています。
最近、中條さんは心臓を悪くされたことを雑誌で知りました。元気になって欲しいと思います。
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