先週の土曜日に、研修会に行ってきました。
場所は、東京のJR御茶ノ水駅の近くにある湯島聖堂という建物です。
江戸時代、5代将軍徳川綱吉によって儒学の振興を図るため、1690年(元禄3年)建てられました。
ここで、『子ども論語塾』の授業を見学しました。
子ども達が、家族できて論語の素読(声に出して読む)をしています。
塾の講師は安岡定子先生という論語を教える先生です。
NHKのラジオ深夜便にも出演されています。
論語や素読に興味のある方は聞いてみてください。
『子ども論語塾』が終わり、それから先生のお話を聞き
その後に湯島聖堂にある孔子に関わる展示品を見学したとき
その中に、珍しいものがありました。
それは
『宥座の器 (ゆうざのき)』という名前の道具でした。
説明を読むと
どうやら、鎖で釣られている器に水を入れてみるもののようです。
展示品なので勝手に水を入れてよいのか分からず。
受付の方に聞くと『どうぞ試してみてください。』と仰いました。
実際に試してみたところ、水を入れるにしたがって、器は真直ぐに立ち、一杯になったとたんに、水を吐き出すように引っくり返りました。
具体的に使う用途のある道具ではなく、傍らに置いて
この容器の動きを見て、学ぶための装置でした。
器に水が入っておらず空の時は傾き、ちょうど良いときはまっすぐに立ち、水をいっぱいに入れるとひっくり返ってこぼれてしまいます。
孔子は、「いっぱいに満ちて覆(くつがえ)らないものは無い。ちょうどよいバランスの取れた人になりなさい。」と慢心や無理を戒めました。
なるほどと思いながら、どんな時にもバランスが大切だなと思いました。
それが実際に自分が出来るかは分かりません。
器のように目に見えることならバランスが悪いことは直ぐに分かります。
人と人とのバランスは、自分でどのようにバランスを取るかが直ぐには見つからない時もありますね。
初めは、バランスが悪くても人が体験や学ぶことでバランスの取れた人になるのでしょう。
それを『中庸』と言うそうです。
過去の本日のブログ
『取れてしまった。(修理)』 2014.9.14
『洗面台取替工事』2013.9.14
■ 今日の言葉
『風格』
自己自身を修めるにはあまり効果を期待せず、
静々と人知れずやられるといい。
それを30年、40年とずっと続けていくと、
風格というものができてくる。
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伊與田覺(論語普及会学監)
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