『今までで一番のお気に入り。(ホット情報)』  2015.2.27

今日は、『住まいのふるや』で毎月発行しているホット情報という情報紙を読み返してみました。

はじめてから、10年以上になりますが

私は 『エイジのコテコテ話』というところを担当しています。

後から読み返しても自分が好きな内容はほんの一部だけです。

今日はその中でもお気に入りの話を紹介します。

『エイジのコテコテ話 』

皆さんいかがお過ごしですか?ある日の朝天気が気になりテレビをつけた時のことです。

テレビの画面には落語の映像が映りました。「何だ、落語か」と思いましたが何か、気になり

そのまま少し見ているうちに話に引き込まれて最後まで見てしまいました。調べてみると『たちぎれ』という

古典落語の名作でした。あらすじはある商家の若旦那が夜遊に誘われて出会った若い芸妓・小糸に一目惚れを

します。それまでまじめに働いていた誠実な若旦那、たちまち小糸に入れあげるようになりました。店の金に

まで手をつけるに至り、親族会議の結果、番頭の案により店の蔵に百日押し込め、二人を逢わせないようにし

ます。怒り狂う若旦那に対して番頭は理路整然と対応し若旦那はやむを得ず蔵に入ることになります。しばら

くして小糸から手紙が届きますが、番頭が受け取りそのまま取っておきます。当然若旦那からの返事はない

次の日、明後日、明々後日と手紙は来る。一枚二枚四枚八枚と来る。しかし返事はない・・・の繰り返しでし

たが、80日目で来なくなります。番頭はこれを見て「色街の恋は80日か、冷たいもんやなあ・・」そして百日

が過ぎ、若旦那は蔵から出てきます。店と若旦那への忠義からこのような処置をした番頭に恨みの言葉をかけ

るでもなく、むしろ感謝します。番頭は若旦那に溜りまくった小糸からの文を見せます。その最後の手紙に、

『この文をご覧に相なりそうろう上には即刻のお越しこれ無き節には今生にてお目にかかれまじそろ かしこ

小糸』とありました。 若旦那はさっそく小糸のいる置屋に出かけます。そこで店の女将から位牌を出され

ます。「位牌なんてもろても・・・ん、俗名小糸・・小糸!?」 そう、小糸は死んでいました。若旦那が蔵に

押し込められる前日、芝居を見る約束をして、楽しみにしていたが来ない。文を出す。来ない。その繰り返し

、そのうちに小糸は恋煩いをこじらせ、何も食べ物を受けつけなくなり、あの最後の文を出した次の日、若旦

那が誂(あつら)えてくれた三味線を弾いて死んでしまったのです。そのことを聞いた若旦那は、号泣。たま

たま今日は小糸の三七日(みなぬか)、これも何かの縁と、位牌と三味線を仏壇に供え、手を合わせたその時

!友達の芸者が「小糸ちゃんの三味線、鳴ってる!」何と誰も弾くことなしに、三味線から若旦那の好きな地

唄が流れてきたのでした。若旦那はこれを見て泣きながら「病気と知っていたら蔵を破ってでもお前のもとに

行ったのに・・小糸、許してくれ。私は女房子供の名のつくものは絶対もたんで!」女将も涙ながら「まあ、

若旦那はん、よう言うとくんなはった・・・小糸、聞いたか。成仏しとう。なあ。」その時、小糸の(霊が弾いていた)

三味線の音が止まった。「なでや、まだ途中やないか」不思議に思って仏壇を見ると・・・。「若旦那、いくら言っても

小糸、もう三味線弾かしまへんわ」 「なんでや」 「仏壇の線香が、たちぎれでございます」

落語と言えば、笑える話と思っていましたが、まったく違う内容でした。二人の純粋な恋心と登場する人物が相手を

攻めたり、恨んだりすることがないところがとても印象的でした。昔の日本人のしぐさの中に、相手に足を踏まれれ時に、

踏んだ方も、踏まれた方も謝る習慣があったそうです。これは、相手を攻めるのではなく、思いやりをもって

自分に何が出来たかを考える意味があるそうです。そんなことを思いださせてくれた、悲しい落語の話でした。

過去の2月27日のブログ

『寒いお部屋にガスファンヒーター(体感すれば実感)』(2014.2.27)

『最近どうもドアが開きにくいなんてありませんか? (ドアノブ交換)』(2013.2.27)

■ 今日の言葉

『今を生きる』

いまどんな状況であったとしても

虚しい夢を明日に繋ぐのではない。

いま、いま行動せよ。

明日はいまより一歩でも

先へ進んだ自分を見つけられるよう、いまを生きるんだ。

努力しようではないか。精いっぱい努力しよう。

そして祈りつつ待つことを学ぼう。

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ロングフェロー(米国詩人)
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