皆さんいかがお過ごしですか。
今年も残り4ヶ月となりました。
時が過ぎるのは早いものです。
仕事という時間を共に過ごす社員・取引先・お客様・仕事に関わる人たちとの時間を大切にしたいと思います。
今回は修理とトラブルの事例です。
1.修理 雨戸戸車交換の件
2.危険 知っておきたい 照明器具のトラブルの件
1.修理 雨戸戸車交換の件
10年以上前にキッチン・浴室等のリフォームをさせて頂いたお客様から
『雨戸の動きが悪い』とご相談をいただきました。
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40年以上前に取り付けた雨戸です。
同じ戸車を探して材料屋さん、その他考えられるところに問合せをいましたが、同じものはないとの解答でした。
戸車を直せば動きがよくなるため、社員に調べて貰いました。
一番寸法が近い戸車で試しに1枚を取り替え
うまく合ったため、他の3枚も取替
なんとか、スムーズに動くようにはなりました。
ただし、戸車の大きさが今までと微妙に違うため、戸車の取り付けよりも調整に時間がかかりました。
新しい商品と違います。
古いため枠の歪みがあります。
雨戸と雨戸の間に隙間ができたり、新品と同じにはいきません。
それでも、今までと比較にならない位、動きがスムーズになりました。
修理のポイント
基本はメーカーが指定する戸車で取り替える。
今回は、お客様からのご要望により別の戸車で代用させていただきました。
修理は新品と同じにはならない。
どんな修理でもできる事には限界がある。
デメリットを理解しておく。
取替えた部分以外は古いため、直ぐに修理が必要になる可能性はある。
費用はリフォームより抑えられる。
使いやすくなり、お客様にも喜んで頂けました。
本当によかったと思います。
2.危険 知っておきたいこと 照明故障の件
10年経過したら照明器具は取替
先日お客様からご連絡いただきました。
夜中に、火が出て照明器具が点灯しなくなったとのことでした。
現場の状況
照明器具が点灯後2時間位してジージーと音がしてからパチと音がして火が出て、点灯しなくりました。
部屋の中は焦げた匂いが残りました。
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直ぐに新しい照明器具を取付。
メーカーに事例として器具の調査依頼をしたところ下記の丁寧な回答がありました。
(有)古屋商店 古屋社長様
お世話になります。
〇〇様照明の件
照明器具の寿命は8~10年でカタログの最終ページにも書いてあります。
器具交換をおすすめしています。
今回の器具も保証期間は過ぎていますし、10年以上経過(14年目)しています。
調査し報告書を出す状態ではありません。
14年目で器具の寿命が来て、インバータ基盤のコンデンサーがパンクしその際に煙が出たと思われます。
これはネットにも書いてありますがインバータコンデンサーパンクです。
他社も同じことが起こり交換時期と書いてあります。
下記の文章は日本照明工業会が出している資料です。
器具寿命が来たと思われます。
照明器具の寿命
一般的に電気機器の寿命は、絶縁物や電気部品の寿命によって左右され、照明器具においては、蛍光灯安定器の平均寿命が JIS 規格( JIS C 8108: 蛍光灯安定器)において、8~10年と示されていることから、「照明器具の寿命は8~10年」と言われています。
ここで注意しなければならないのは、寿命とは平均寿命であり、8年以内に寿命となるものもあるということです。
つまり、例えて言えば、100台の器具を取り付けて50台が寿命となった時点の使用期間が平均寿命であって、100台の中には4年で寿命になるものや、15年経っても寿命にならないものがあるということです。
また、寿命は周囲温度 , 湿度 , 電源電圧 , 点灯時間 , 汚損 , 腐食性ガス , 振動など様々な要素によって変化しますので、器具に異常がなくても、環境によって短寿命となることがあります。
インバータから煙が…
「インバータの基板から煙が出て不点灯になった」というクレームが時々報告されております。
調査を行うと、たいていインバータ基板上の電解コンデンサのパンクによるもので、電解コンデンサの上部に異常が見られます。
この症状は、電解コンデンサが何らかの異常により過熱した時に発生する症状です。
お客様が心配される「火災」などにつながるものではなく、むしろヒューズのように安全のための機能が働いた結果です。
そのプロセスについて説明します。
インバータ回路の寿命の一つとして、電解コンデンサの寿命による点灯不具合があります。
電解コンデンサの寿命とは、電解コンデンサ内部の電解液が長い期間をかけて徐々に減少するため、最終的にコンデンサとして機能しなくなることであり、この電解コンデンサが機能しなくなることによって、ランプのチラツキなど点灯に不具合が発生します。
⇒電解コンデンサが寿命により正常に機能しなくなった場合、点灯不具合にはなりますが、煙がでるような ことはありません。
では、どんなときに電解コンデンサから煙が出るのでしょうか?
過電流など何らかの要因により、電解コンデンサが異常に過熱すると、電解コンデンサ内部の圧力が上昇します。もしその圧力が外郭強度の限界を超えたならば、破裂といった危険な事態になりかねません。
そのため電解コンデンサは異常過熱により内圧が上昇すると、上部の安全弁が開き、電解液を放出して破裂しない構造になっています。このとき放出される電解液が蒸気となって現れるため、お客様が、「発火により発煙した」と勘違いしてしまわれるようです。
電解コンデンサのパンクは極めて希な事例ではあります。
お客様からしてみれば、天井に設置されている照明器具から煙と異臭が出たとなると大事ですし、「照明器具が火を噴いた」とおっしゃる場合もあるくらいです。
発生した場合、クレームとして取り上げられる可能性が高いものと思われます。
しかし、器具の使用頻度にもよりますが、使用8年以上経過している場合、照明器具として寿命の時期を迎えており、お客様に理解していただくのは難しいかもしれません。
火災などにつながるものではなく、人体に害を及ぼすものでもありませんので、電解コンデンサの特徴を理解し、冷静に対応していただくよう
お願いします。
以上がメーカーの回答となります。
このような考えで販売されていることをお客様にも知っていただきたいと思います。
弊社とお付き合いいただくことで皆様が少しでも幸せになりますように。
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