『過去を知ること(創業の精神)』  2014.9.6

今日は、父親の3回忌でした。

住まいのふるや 古屋商店の創業者です。

昨日、ブログでお話をした中小企業を大会社にした社長さんも創業者でした。

私の父は、LPガスや灯油の販売をする店を営んでいましたが創業者と言う意味では、やはり同じだと思います。

そういえばもう、15年位前になります。

父とは日頃は、ほとんど口も聞かない親子でした。

私が、代表になったころ一度だけ父親にどうしてこの仕事をはじめたか
そしてどのようにして今に至ったかを聞いたことがありました。

父親は、はじめあまり話したがりませんでしたが
今後の参考にしたいのでと話すと
次のように話してくれました。

幼い頃に両親を早くに亡くし、7歳上のお姉さんが父の面倒を見てくれたようです。

子供のころから親がなく、姉が色々な内職をして生活をしていたので
中学を出たらとにかくお金を稼いで今よりも良い暮らしをしたいと思っていたそうです。

はじめは、鋳物さんに勤めたそうですが色々と職を替えながら燃料関係の仕事が将来的にはよいのではと思い

LPガスや灯油の卸販売をする会社に勤めたそうです。

その頃には、既に自分で何か商売を始めたいと思っていたそうです。

そして、色々な資格を取り私が生まれる前の年に独立しました。

私が学生の頃、『資格や免許はあって困るものではないのできるだけ取るように』と言っていました。

独立してからは、プロパンガスは当時は法の整備があまりされていいないため
ボンベをお客様の所にもっていてそのボンベがなくなればお客様より電話が来て配達をする方法でした。

その為、一般家庭はもちろん飲食店などではガスがなくなると直ぐに届けてほしいと言うお客様ばかりだったようです。

その後、ガスメーターが取り付き、ガス配送もコンピューターで管理する方法に変わりました。

配達は、計画的で楽にはなりましたが当時、新商品のガスメーターは高価なもだったようです。

そんな話を聞きながら、どうしてここまでやってこれたのかと聞いたところ

『運がよかったから』との答えでした。

もっと、ほかに色々な答えがあると期待していた私は少し拍子抜けをしたのを思い出します。
それから数年して、ある人の話で次のようなことを聞きました。
幸福になるための方法

幸せになるための目に見えない糸があるそうです。

幸せになる人は、その糸を一生懸命に引いているのでその人の手はボロボロに傷ついている。

一方、不幸な人は幸せの糸を必死で引かない為、手はきれいである。

また、幸せな人は、成功をしたときそれを 『運がよかった』といい

不幸せな人は、成功をした時 『これは全て自分の力だ』と言う。
父親は、戦前生まれです。

その時代を見れば、特別不幸な存在ではなかったと思います。

その時代は、誰もが同じような境遇の中で生きていたのではないでしょうか。

ただ、今ほど『今の時代が悪から』などと環境のせいにして生きる人間もいなかったと思います。

そんなことを思う余裕などなかったのかもしれません。
そんな時代を知らない我々の世代は、とても精神力で追いつくすべはありませんが

過去を知ることで、今の自分がありその先人たちの時代を思えば勇気も湧いてきます。
父親の口癖は『歯を食いしばり我慢しろ』と『男なら泣くな』でした。
今日は、3回忌法要でした。

父親のことを少しだけ思いだしてみました。

■今日の言葉  『創業の精神』

創業の精神とは何か。

その第一は「必死」の精神である。

死に物狂いである。
寝ても覚めても考えるのは仕事。
仕事と心中するくらいの愛情と努力を仕事に注ぐ。

必死に努力することを厭わない。
楽しむ。いや、楽しむ気持ちを超えている。
没我である。

仕事と一体になっている。
そういう日々の繰り返しの中で何かを会得し、
創業者魂を鍛えていく。
『人生の大則』 藤尾秀昭 著(致知出版社刊)
http://tinyurl.com/kfsgzkn
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(有)古屋商店
甲府市朝気1-2-66
055-237-0704
営業時間9:00~17:00

http://www.furuya-gas.com
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