今日の夕方勉強会に行ってきました。
その会に、入会するきっかけを作ってくれた方が皆さんの前で体験発表をする日でした。
ご自身の会社の事について、これまでの経験や今の状況これからの夢を語られました。
会社は創業して60年以上です。
後継者は創業者とは違う苦しみがあることを感じました。
特に、今の時代は創業時とは社会環境も変わり仕事の取り組み方も変えていかなければならない事がよくわかりました。
いつも、思うのですが
創業者は、0からのスタートで自分自身が基準として評価されます。
ところが、後を次いだものは引き継いだもの全てが基準です。
例えば、資産があればそれも、借金があればそれも
また創業者を基準とした比較もされます。
まかりなりにも、創業をして後継者に後を譲れる創業者なら
世の中の平均よりも何らかの優れた能力があった筈です。
後継者は、それと比較されるところから始まるのです。
創業者が、一段、一段と階段を上るように仕事を広げていったとしたら
後継者は、創業者が上ったところからが始まりとなります。
以前に創業以来、何百年と続いている会社の息子さんに会社の事を伺いまいました。
その当時はお父様が社長でした。
私が
『これだけ長く会社が維持出来るのはどうしてだと思われますか?』
と尋ねました。答えは
『それは、私にはわかりません。ただ私が言えることは父を見ていて
とてもあのような努力は自分には出来ないと感じます。』
と仰いました。
それが何百年と続いている会社の秘訣だと感じました。
その時、『創業者は苦労する』という言葉はある意味正しいがある意味違うと思いました。
誰が苦労して、誰が苦労しないのではなく
人には誰でも、悩みや苦しみがある。
けれど、喜びや楽しみもあるはずだと思いました。
今日の話を聞いてそんな昔に聞いた出来事を思い出しました。
そういえば、何百年と続いている会社の社長さんの話をしていて思い出した言葉があります。
『精進の中に楽あり』
人生の真の楽しみは、ひたすらな努力、精進する中にこそ潜んでいる。
それはレジャー、娯楽から得る安逸な楽しみよりもはるかに大きく深い、人間の根源から湧き起る楽しみである。
その楽しみを知っているのが名人達人である。
今日発表をされた方に
『お互いがんばりましょう』と心の中で思いました。
■今日の言葉 『いのち』
時間の使い方は「いのち」の使い方
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渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長)
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