気持ちの移り変わり 八ヶ岳ロードレース

古屋商店のフルフルです。

先日の日曜日、娘と一緒に八ヶ岳ロードレースの親子3kmコースを走ってきました。
娘にとっては3kmの距離を走り続けるのは初めての体験でした。
1年半くらい前に荒川の土手を8km位歩くイベントには参加したことがありましたが、八ヶ岳はアップダウンの多いコースであることと、5才の娘にとっては3kmといってもピンとこない距離だったようです。

 

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八ヶ岳ロードレース会場

清泉寮のある受付からスタート地点まで、長い上り坂を10分以上もかけて歩きましたが、それだけで疲れてしまい、これから本当に走れるのか、私の方が不安になるほどでした。
スタート地点に向かうまでは体力を消耗しないようにと、周りを気にせずゆっくり歩く私を見て 「お父さんもっと早く歩きなよ!お父さんはいつも頑張れって言うのに、なんで頑張らないの?」 と何度もしつこく言う娘に、少しキレ気味の私は 「まだスタートじゃないので、ゆっくり歩いているんだよ。そんなに急ぐと、走り出してから、もう走れないなんて言うなよ!」 とスタートする前から険悪なムードになってしまいました。

ようやくスタート地点につき、ピストルが鳴ってからは、まずは上り坂、娘がどこまで走れるか心配しているのをよそに、すごい勢いで走り出しました。あまり早く走ると後が続かないのでゆっくり走れと言ってもききません。

折り返し地点近くになると、案の定 「あとどの位あるのかな。疲れた」 と言い出しました。それでも 「あそこを回ればあと半分だよ」 とか 「牛が見てる」 とか、気持ちを少しでも切り替えるようにして気をまぎらわしました。
周りを見ると、他の大人のランナーなども混じって、すごい勢いで走っていく人や、子供が泣き出して 「もう走りたくない」 などと言っている姿、また上位入賞をねらっている親子などは本当に真剣な形相で鬼気迫るものがありました。
そんな光景を横目で見ながら 「人それぞれの人生みたいだな」 などと感じていました。

娘といえば、、半分以上を過ぎてだいぶ疲れた様子なので、あらかじめ考えていた第一の秘密兵器、母親からもらったアメをなめさせ元気を出させました。
少しそれで元気が出たものの、今度は口の中にアメがあり 「くるしい」 と言い出しました。そこで、掛け声をかけて 「1,2・・1,2」 と言うと少しリズムが良くなりペースがつかめたようです。

残りあと500mの看板のところで 「まだ着かないのか」 という娘に最後の秘密兵器を出しました。これはとっておきで、最後に力が出るように考えていたものでした。 「ゴールでお母さんが待っているよ」 と言うと 「本当!!」 と言い、力がでてきました。
下り坂であることも手伝って 「1,2・・1,2」 とすごい勢いでゴールすることができました。

結局最後まで歩くことなく走りきりましたが、ゴールにはお母さんは居ず、下の息子と、清泉寮のステージでゴーカイジャーショーを見ていました。

ゴーカイジャーショー

「来年も走ってみる?」 と聞いたところ 「もう嫌だ!」 との返事が帰ってきましたが、家に着く頃には 「また走る!」 と苦しいことも忘れたように言っていました。

ちなみにタイムは26分10秒でした。
なんとも私と娘にとっては大変な一日でしたが、ロードレースに参加するといって勝手に申し込んだ妻は、昼食で出店したお店のステーキ丼やベーコン、ソーセージなどを 「なかなか、おいしい!来年も来たいね!!」 とのんきに言っていました。
来年は本人も走ると言っていますが、どうなることでしょう?

前々日の金曜日に 「気持ち」 についての勉強会を友人としましたが、本当に人の気持ちは色々なことで変わるものだと娘と一緒に走って教えられました。

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