『雨にも負けず』(ブログ 3月26日)

夜、時間があるとき子供たちに読んであげる本があります。
それは写真のような本です。

 

別に、頭の良い子供になって欲しいからではなく。
少しでも子供たちとの思い出をつくれたらとおもい、3分位なら私にも読めるのではと軽い気持ちでこの本を買いました。
もちろん、毎日よんでいるわけではありません。

色々な話がある中で、先日宮沢賢治の詩が載っていました。

子供たちは、本に書いてある絵の方に興味があるようでしたが、読んでいるうちはおとなしく聞いていました。
私も、この詩を初めて聞いたときは
「何を言っているのだろ?良く分からないや、何でこんな詩が国語の本に載っているのかな・・・。」なんて思っていました。

今改めて聞いてみるとなんとも意味深い詩であることを感じます。
子供たちもいつか、「そういえば、お父さんが本を読んでくれた中にあったな。今なら少し分かるような気がする」なんて思うであろう日が来ることを信じたいと思います。

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしはなりたい

 

渡辺健さんの朗読です。
http://www.youtube.com/watch?v=hvFEffacY5g

 

■今日の言葉

私たちは人生の中で様々な逆境や試練に直面します。
大切なのはその出来事には必ず意味があると信じて受け入れることです
…………………
鈴木秀子(シスター/文学博士)

 

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