先日、妻と共通の知り合いの方から、昔の妻の話を聞きました。
実は話の最後に「古屋さん、奥さんこんなことがあったなんて、知らなかったの?あらま」などと言われた出来事でした。
その頃、独身だった妻は建築会社で働いていたそうです。
大雪の日に現場に行って長靴で雪の中、作業をしていました。
次の日、起きてみると足の親指と小指の間の人差し指・中指・薬指が靴もはけないほど大きく腫上っていました。
きっと、昨日現場で作業をしているときにどこかにぶつけてしまい、骨にヒビでも入ってしまったのだと思い、すぐに近くの整形外科へ行きました。
足を見た看護婦さんはその腫れ上がりようと妻の歩き方に驚き、二人の看護婦さんが両脇を抱えて「大丈夫ですか?」と心配しながら、レントゲン室へ運ばれたそうです。
そこでも、診察台に足を自分で上げようとした妻を見て看護婦さんが
「ダメ!ダメ!自分で上げようなんて!」と足を診察台の上に上げてくれるありさま
無事にレントゲンを撮り終え先生の診断を聞いたとき、彼女にとって衝撃の事実が発覚したのです。
後ろではすでに、ギブスの準備に忙しい看護婦さん
まさに緊迫した状態の中
先生からは次のように言われました。
「う~」とレントゲン写真をまじまじと見たあと
「○○さんこれ霜焼けです。」
それを聞いた妻の頭の中は
「霜焼けです。霜焼けです。霜焼けです。霜焼けです。~」
と終わることのないような余韻の言葉が鳴り響いたそうです。(後日談)
その言葉を聞いた妻の衝撃はまさに
穴があったら入りたい。
志村けんのコントも真っ青
そんな状況の中
後ろでプルプルと肩を振るわせて笑いを我慢する3人の看護婦さん
先生が「薬いる?」と聞いたそうです。
もちろん薬を貰い今度は誰の手も借りることなく1人で歩いて病院を出た妻でした。
妻がその方にその話をした時にちょうど、病院にお勤めの方がいて
「私も長い間勤めているけどまだそんな患者さんには出会ったことありません。」
と笑い転げながら言われたそうです。
そりゃそうでしょう。「いくらなんでも、霜焼けと骨折じゃ痛みが違うだろ!」と
突っ込みを入れたいとところですが、「大変だったね」としかいえない私でした。
■今日の言葉
【お蔭を知る】
本当にわれわれの存在というものは、
究明すればするほど種々のお蔭によって在る。
天地のお蔭、国家や社会のお蔭、
親や師友のお蔭。
この計り知ることの出来ないお蔭を
しみじみと感じとり認識する、
これが所謂(いわゆる)恩を知るということであります。
そこではじめて理性や感情を持った人間になるのであります。
『安岡正篤一日一言』より(致知出版社刊)
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