古屋商店のフルフルです。
先週のこと、いつも送られてくるメールに 「見た目で人を判断せず、誰に対しても敬意を払う」 なんて言葉が送られてきました。
私は先々週から腰の調子があまり良くなく、違和感を覚えていましたが、ついに先週の金曜日の朝、動けなくなりました。
毎日欠かさず娘と行っているラジオ体操も、先週の日曜日からは休んでいましたが、まさかこれ程ひどくなるとは・・・。
なんとか、朝は会社に出勤をしましたが、どうしても痛みがおさまりません。これは整形外科にでも行った方が良いと思い、インターネットで探していると、整形外科にもいろいろなタイプがあることがわかりました。例えば、リューマチが得意そうなところやリハビリ施設があるところなど、腰をよくみてくれそうな所を決めて、杖を突いてお店の中に入ると、月末でお金を支払いに来てくれていたお客様（本当にいつもお世話になっている方です）がいました。
「おい、どうしたんだいその姿は！！」 と私を見て言われたので、ほんの軽い気持ちで 「どこか整形外科で良いところありますか？」 と聞くと 「腰のことならオレにまかせとけ」 という心強い言葉の後 「いい整体を知っているので連れてってやるよ」 私「・・・。」（あの、いい整形外科がいいんですけど。バキバキとかやられたらどうしよう） などと思っていると、 「いつも空いているはずだから、今電話してやるよ」 とそのお客様は自分の携帯で電話。「○○ですが、先生１１時ごろ空いてますか？・・・わかりました。１１時に行きます。」 と電話を切りました。
私の頭の中では （いつも空いてる・・・。いつも混んでるの間違いじゃないんですかー！）
お客さん 「大丈夫、たまにバキバキとすることもあるけど、すぐ終わるから。じゃ、一時間後に迎えに来るから、すぐに下ろせるズボンはいといて。それと保険証も持っていくように。保険きくから７００～８００円位ですんで安いよ」
私 「でも、○○さんの予定もあることでしょうから悪いですよ」 私の頭の中は （安いのも気になるし、バキバキなんてされて歩けなくなったらどうすればいいのか・・・。） なんて心配してましたが、「じゃ、他の所の支払いをしたらすぐに戻るから、準備しておいて」 と出て行ってしまいました。
それからキッカリ一時間後、私を乗せた車は南アルプスの旧櫛形方向へ向かっていました。
車内では最近あまり話をする機会が無かった○○さんと話が弾んでとても楽しかったのですが・・・
「さ、着いたぞ」 と言われて降り、受付へ保険証を出しました。 「これに記入してください」 と白衣を着た４０代前後のちょっと暗めの人が用紙を私にくれました。この人がバキバキの先生かと思いつつ待っていると、さすがいつも空いているだけあって、待合室には一人もいませんでしたが、少ししてからヨボヨボとしたおじいさんが外から入ってきました。この人もバキバキなんてやられるのかな、そんなことしたら骨が折れてしまいそうだけど、などといらぬ心配をしていると、診察室の引き戸が開き、中から６０代位の後ろからシャツが出ている浅黒い人が立っていました。この人もバキバキされて出てきたのかなどと思っていると、その人は診察室からなかなか出てこず、そこに立っていました。そして一言 「○○さん、この人かい腰が悪いのは？」 と言いました。 「はい、そうです。お願いします。」 （え～！この人が先生。患者じゃないの） と思いつつ 「さ、こっちへおいで」 と手招きをしました。私は心の中のショックと腰の痛みでヨロヨロと立ち上がりました。
先生は、まず、うつ伏せに寝てと言い、背中を２、３度押し、次に上半身を起こして先生の膝で腰の辺りを２、３回少し強めに押して終わり。 「まだ痛みが続くようなら来て」 と言ってシップを貼ってくれました。
バキバキとはならずに済んで良かったのと、これだけ？と思いつつ、車に乗る時には杖はいらなくなっていました。まだ痛みはありましたが、○○さんには 「今日は一日ゆっくり寝ては」 と言われました。次の日には少しまた痛みがひいて、翌々日はほとんど平気になりました。
親切に私を連れて行ってくれたお客様には感謝したいと思います。また、疑ってすいませんでしたとお客様と先生にも心から謝りたい気持ちです。メールで届いた言葉が身にしみた一日でした。
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