『自らを省みる(感じたこと)』 2017.3.5

みなさんいかがお過ごしですか。

お正月に読み始めた本を今日ようやく読み終えました。

時間があるときに、1、2ページ区切りのよい所まで読んでいました。

内容は

比叡山の僧侶の修行のお話です。浪人生が生きることについて考え、生涯を徳を積むことに費やしたいと思い、比叡山の門をたたきます。その中で最も厳しい修行の1つといわれる12年の籠山修行(ろうざんしゅぎょう)を希望します。その修行に入るにはその前に幾つかの課題をクリアしなければなりませんでした。そのひとつが、好相行(こうそうぎょう)という行うです。一日三千回、三千仏の名前を唱えながら五体投地の礼をします。

*五体投地(ごたいとうち)とは、五体すなわち両手・両膝・額を地面に投げ伏して、仏や高僧などを礼拝することである。

それを目の前に仏さまが見えるまで行います。通常3か月で見えると言われている仏さまが、9月たっても見えなく寒さと精進料理による栄養失調などすさまじい行の様子が書かれています。最後には阿弥陀様が見えます。こうした厳しい好相行の後で、いよいよ12年の籠山修行に入ります。12年と決められているわけではなく次にこの行を希望する人が現れなければ何年でも続けるそうです。比叡山の浄土院にいらっしゃると信じられている伝教大師の生きた魂に仕えることを続けるのです。その修行は、毎日同じ作業の繰り返しです。親の死に目にも会えず病気になっても医者に診てもらうこともできません。過去に、この行の最中に亡くなった方もいるという厳しい、命がけの修行です。なぜ、このような修行をするかそれは、少しでも自分の魂を高めるためだそうです。そして自分を成長させ、その場所を照らすよな人になりるためです。

 

お釈迦様やキリストを初め多くの宗教は、個人を救うことを一番においているそうです。

そのことをあるお話を例にして次のように書かれています。

 

ある人が聖者に次のように聞きました。

「今、世界のいろいろな場所で紛争が起きて苦しんでいる人がたくさんいます。そのことをどう思いますか?」

すると聖者は

『世界のことは神に任せておけばいい』

と答えます。

その人が

「では、我々は何をしたらいいのですか」

聖者は

『まず自分自身を知りなさい』

 

なぜ自分を知るのかといえば

自分を知ることが全てに関わってくるからです。

世界平和も、自分の成功も、自分を知るところからはじまります。

人間ですから、ついつい自分の周りに目を向けたくなります。

それも身の回りのことだけなくて広く日本、世界を眺めてみたくなりますが現実に1人では何もできません。

自分自身を知った1人ひとりの知恵を集めてどうしたらよいを考えればよいのです。

そのためにも、自分自身を知り少しでも変わることで自分の周りを照らす人間になり

『一隅を照らす』存在となれるのです。

 

そのための第一歩の修行が自己反省だと言っています。

 

何も難しいことではないと思うかもしれませんが、日々の生活に追われている我々には自らを省みて反省する時間をとる単純な作業でも12年の籠山修行(ろうざんしゅぎょう)にもつながるものがあると感じました。

 

このお話で感じたことは

自らを知ることはもちろんですが、自らを知ったもの同士が知恵を集めることです。

そこに自分のこともよくわかろうとしない人が入れば、よい知恵ではなくなるのだと思いました。

そのためは、自らを省みることが出来る人になり

この本の中にも何度出てきた『一隅を照らす』存在になることだと思います。

*「一隅(いちぐう)を照らす」とは

これは、天台宗の開祖である
最澄(さいちょう)の言葉。

「それぞれの立場で
精一杯努力する人はみんな、
何者にも代えがたい大事な国の宝だ」
という意味です。

詳しくはこちらをご覧ください。

読んだ本ですが 『覚悟の力』 宮本祖豊(著)

今日の言葉

『最善を尽くし、諦める』

意志の範囲にあるものとないものを見定めて、

あるもので最善を尽くし、ないものは諦める。

渡部昇一

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平成29年3月18日(土)10:00~11:00

開催場所 甲府市総合市民会館内 2階 講義室1

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連絡先 遊亀公民会 電話 055-235-1428

甲府市総合市民会館内遊亀公民会 案内地図

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