『腑に落ちたこと(論語セミナー)』 2015.6.9

今日は、午後から論語のセミナーに参加しました。

『論語』と聞くと多くの皆さんが

何だろうとか

何か難しい古典とか

宗教のこと

と言われます。
『論語』は約2500年前に孔子という人物とその弟子とが語った内容をまとめた書物です。

ただ、孔子自身がまとめたものではなく、没後に弟子たちが力を合わせてまとめたのです。
例えば、自分のことに置き換えた場合

自分が語ったこと、考えたことを自らでなく弟子がまとめて書物にして残しただけでも驚くべきことですが

その書物が、2500年前から今にまで受け継がれていること。

そして、中国大陸の小さな国から日本にまで伝えられていることに驚きます。

ところで、なぜ私が『論語』を学ぼうと思ったかですが

もう40年位前になります。

母の田舎に行った時、祖母が何やら難しい言葉を教えてくれました。

日頃は、家事などをして遊びにいくと田舎料理を作って振舞ってくれるやさしくて無口な祖母でした。

そんな祖母が難しい言葉を知っているのに驚きました。

また、『論語』を語る祖母の今までには見たことのない凛とした姿に小さいながらも衝撃を受けました。

そして「おばあちゃん、今のはなに」と尋ねる私に

「昔はね、修身という授業があってそこで教えていただいた『論語』だよ。昔はだれでも暗記していたんだよ」

と語ってくれました。

その時の『論語』の内容は忘れてしまいましたが、

『論語』の言葉と祖母が一度だけ見せたあの凛とした姿は、今でもはっきりと覚えています。
それから30年以上がたって、新聞で『こども論語塾』が開催されることを知り子どもと通いはじめました。
それから、少しでも『論語』の事を詳しく知りたい気持ちが強くなり、今日のセミナーへの参加となりました。

今日も色々な学びがありました。

特に私の中で、なるほどと思ったことがありますので、一つお話します。

はじめにもお話しました。

『論語』と言うと 宗教だと思われている方もいます。
それは、『論語』が儒教と言われているかでしょう。

きっと、キリスト教、仏教などと同じで呼び方が儒教だからかもしれません。

だから、孔子が伝えた宗教だと勘違いをされるのでしょう。

キリストが伝えた教えが キリスト教

仏陀が伝えた教えが 仏教となっていてどちらも宗教ですが

孔子は、宗教家ではなく思想家です。

それは、論語に神についてのことは一切出てきません。

このことからも、宗教ではなく

孔子の教えそのものを儒教といいます。

そして孔子の教えを学ぶこと、『論語』を学ぶことを儒学と言うそうです。

確かに、江戸時代には 『論語』を藩校、寺子屋などでも学問として学んでいました。

今まで『論語』、儒教について宗教との違いを上手く説明できませんでしたが

今回のセミナーですっきりしました。
また、来月もありますので楽しみです。
論語の言葉を一つ紹介します。
『温故知新』と言う言葉をご存知ですか
これも『論語』の中に出てくる言葉です。

子曰(しのたまわ)く、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知れば、以って師と為るべし。

意味は

孔子先生はおっしゃいました。「古くからの伝えを大切にして、新しい知識を得て行くことができれば、人を教える師となることができる。」

過去の6月9日のブログ
『よくがんばった。(可能性)』(2014.6.9)

『意味を知ることの大切さ(ワークショップ)』(2013.6.9)

■ 今日の言葉
『人に徹する』
人はあくまでも人に徹し、現実を直視して

これを浄化向上するほかはない。

『安岡正篤活学一日一言』より(致知出版社刊)
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