『だれもが知っているけれど、知らないこと(感じたこと)』 2015.5.29

私の横で、子供達が絵を書いていました。

何か暇になると白い紙を見つけては絵を書います。

まさか、画家になるとは思いませんが

なんで、いつも何かを描きたいと思うのか不思議です。

私は、子供のころから図工や美術が苦手で

絵を描きたいと思ったことがありません。

無心に自分の書きたいと思うものを描く姿になんだかうらやましく思いました。

そんな時に次のようなメールを目にして

まだ、小学生4年生と1年生の長女と長男ですが

いずれはこんな話もしたいと思いました。

以前、勉強会でこの本を選んだら

今の言葉と違い読みにくいと不評だったことを思い出しましたが

それでも、私は大切なことのように思えます。

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第3講「人生二度なし」
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そもそもこの世の中のことというものは、
大抵のことは多少の例外があるものですが、
この「人生二度なし」という真理のみは、
古来ただ一つの例外すらないのです。

しかしながら、この明白な事実に対して、
諸君たちは、果たしてどの程度に感じているでしょうか。
すなわち自分のこの命が、今後五十年くらいたてば、
永久に消え去って、再び取り返し得ないという事実に対して、
諸君たちは、果たしてどれほどの認識と覚悟とを持っていると言えますか。

諸君たちが、この「人生二度なし」という言葉に対して、
深く驚かないのは、要するに、無意識のうちに
自分だけはその例外としているからではないでしょうか。

もちろん諸君らといえども、意識すれば、
自分をその例外であるなどと考えている人は、
一人もないに相違ないのです。
だが同時に諸君は、自分もまたこの永遠の法則から
免れないものだということを、
どこまで深刻に自覚していると言えるでしょうか。

これ私が諸君に向かって「人生二度なし」と言っても、
諸君がそれほど深い驚きを発しないゆえんだと思うのです。

要するにこのことは、諸君たちが自分の生命に対して、
真に深く思いを致していない何よりの証拠だと言えましょう。

すなわち諸君らが二度とない一生をこの人の世にうけながら、
それに対して、深い愛惜尊重の念を
持たない点に基因すると思うわけです。

ところが諸君らは、平生何か自分の好きな物、
たとえば菓子とか果物などを貰ったら、
それのなくなるのが、いかにも惜しいと思うでしょう。

そして少し食べては、「もうこれだけしかない」とか
「もうこれだけになってしまった」などと、
惜しみ惜しみ食べることでしょう。

私達は、菓子や果物のように、食べてしまえば、
ただそれだけの物に対してさえ、
なおかつそれほどの惜しみをかけているのです。

否、うっかりすると、
そのために兄弟喧嘩すら起こしかねまじいほどです。

しかるに今この世において、
最も惜しまねばならぬ自分の生命に対しては、
それほど惜しまないといってよいのです。
おそらく諸君たちの若さでは、
今後自分は一体何年くらい生きられるものかなどということは、
一度も考えてみたことさえないでしょう。

もちろんそれは、普通の常識的な立場から申せば
当然のことであって、諸君らのような若さにある人が、
そうしたことを考えないのは、一応いかにも自然であり、
また当然のことだと思います。

しかしながら、今自分の生命の意味を考えて、
この二度とない人生を、真に意義深く送ろうとするならば、
諸君らの生活も、おのずとその趣を異にしてくることでしょう。

すべて物事を粗末にせず、その価値を残りなく生かすためには、
最初からそのものの全体の相を、見通してかからねばならぬと思うのです。
したがって今この二度とない人生を、
できるだけ有意義に送ろうとすれば、
われわれとしては何よりもまず
この人生が二度と繰り返し得ないものであり、
しかも自分はすでに人生のほぼ三分の一ともいうべき
二十年近い歳月を、ほとんど無自覚のうちに
過ごしてきたということが、
深刻に後悔せられなくてはなるまいと思うのです。

同時に今後自分の生きていく生涯が、
一体いかなるものでなければならぬかということについても、
おおよその見通しがつかねばなるまいと思うのです。
国民教育の師父” と謳われた森信三先生

過去の5月29日のブログ

『どこに頼んでいいのか?(扉の修理)』(2014.5.29)

『漏水工事(気づいた時に直すのが一番かも・・・。)』(2013.5.29)

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『努力』
絶えず努力するものは救われる。

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