『涙が出そうになった瞬間 (感じたこと)』  2014.9.5

昨日、少しだけ無理をしてある方のお話を聞きに行ってきました。

なぜなら、世間では成功者と言われ、多くの人達から尊敬を集めているその方がどのような話をするか興味がありました。

そしてお年が80歳を超えているので、この機会を逃したら後悔をすると思ったからです。

実は私には、以前に苦い経験があります。

四国に住む、坂村真民先生の詩を読んでどんな人か一度会いたいと思いました。

しかし、当時色々な言い訳をして、会いに行く機会を先延ばしにしたところ亡くなられてしまったのです。

直接、お会い出来れば自分の予想をはるかに超える何かを感じることが出来たはずなのに、その機会を失いました。

その当時は、これも運命かと思っていました。

しかし、今考えると行動するだけの気力と胆力がなかったと思います。
その時に読んで感動したのが次の詩です。

『念ずれば花ひらく』

念ずれば花ひらく

苦しいとき 母がいつも口にしていた

このことばを わたしも いつのころからか となえるようになった

そうして そのたび わたしの花が

ふしぎと ひとつ ひとつ ひらいていった
坂村 真民

くしくも、昨日お話をされた内容もまさにこの話でした。
『思いがとても大切』考えるのでなく何かを思うことからはじまる。

よく、『思い』と言えば「思いつきでものを言うな」

などと言われますが、『思い』をもたなければ何かが始まらないし
人類がここまで発展したのは、何かを思いそれを現実になるまで実行したからです。

その方も、自分の『思い』を成功するまで思いつづけたことで成功されたと言われました。
そして次のようにも言われました。

思い続けるには、何かを犠牲にする覚悟をもたなければならない。

そんなことを昔の話を交えてお話してくださいました。

『私は、運動会、授業参観、入学式など、子どもの学校には一度も行ったことがありません。』

まだ子どもが小さいある日のこと

仕事が終わり夜遅く帰宅した時、寝ている子どもを起こして次のように言われたそうです。

『お父さんは会社の社長として、銀行からたくさんのお金を借りている。

もし、会社が倒産すると、会社がつぶれるだけじゃない。社長であるお父さんは、会社の連帯保証人だから、
この家も家具も全部、取り上げられてしまう。多分、使っているお茶碗やお箸、鍋なんかは残してもらえると思う。

けれども、そうなってはいけないと思って、お父さんは必死で頑張っている。』

大きくなってから子供たちから、『あんな話を聞かされるのはいやだった。』

と言われました。

その時の顔がなんとも悲しそうな表情に見えたました。
私はなんともいえない熱い感情が心の中で湧いてきました。

私は次のように思いました。

きっと、その方はいつも子ども達にはすまないと思いながらも仕事をしていて
少しでもそのことを、理解してほしいと考えて、小さな子どもに話をしたのでしょう。

でも、幼い子どもたちからしてみれば、周りの友達のお父さんはいつも学校の行事に来てくれるのに自分の父親はどうして来てくれないのかと思っていたことでしょう。
子どもに理解してほしいと思うがあまり、普通の親なら子どもに話さないような事まで話しをする。

その何ともいえない生真面目さと必死の覚悟を感じまいた。

そんな、親子のお互いの気持ちをも思うと何ともいえない、感情が湧き起こりました。

その方は、何かを得る為には、思い続けてやり抜く覚悟を決めること。

そして何かを、捨てる覚悟も持たなければならないことを自分の体験を通して教えてくださいました。

お話を聞けて本当に良かったと思います。
私は、その方と同じように子どもに接することはできませんが何かを思うこと。
そして実現させる為には、何かを捨てる覚悟を持つことだけはこのお話で十分に伝わりました。

これから、今一度自分の大切なものは何かを考えたいと思います。

■今日の言葉  『非常に強い思い』

私が創業した京セラは、もともとは中小零細企業です。

私は、社員が希望を持てる会社にしたいという一心でやってきました。

それには何が大事かというと「思い」です。

それも非常に強い思いが必要になる。

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稲盛 和夫

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