今日、富士吉田市まで勉強会に行きました。
大阪からわざわざ話しにこられた社長さんの話を伺いました。
お父様が突然病気で亡くなり、経営されていた会社を継ぐことになられたそうです。
講演の中でとても正直なお話をされました。
例えば
今の会社に入るまでの経歴ですが、初めに入社された会社は残業が100時間というとてもハードな会社で、殺伐とした雰囲気など色々な事情で仕事を転職されたそうです。
次に就職されたところでは、少し仕事を楽にしたいと思っていたところ1年もたたないうちに、社長から『やめてもらいたい』いといわれたそうです。
そのことをお父様に話したところ叱られるかと思いきや
『なかなか経験できない良い経験をしたね』
といわれただけだったそうです。
その意味がわかるのは大分後になってからだったそうです。
それから自分が前からやりたいと思っていた中学の教師となり、とても充実した日々を送られていたそうです。
そんな時に突然、癌でお父様をなくされ、会社に入ることになりました。
その後、社長になるまでに親族との問題などがあり、社長就任後も製造工場の機械のトラブルによる火災という困難を乗り越えて現在に至るそうです。
そんな波乱万丈のお話しを聞きながら、とても印象的だった言葉があります。
茂木健一郎さんが言われた言葉で『言葉のトリートメント』ということです。
仕事に必要なことばかりを話すのではなく、それ以外の必要ないと思われる会話により、仕事がスムーズにすすむ事がある。ということでした。
私にとってはとても衝撃的な言葉でした。
いつも仕事を、効率的に終わらそうとしてしまいそこに、余裕が感じられない時があるからです。
懇親会の場で、その講師の方とお話しをさせていただき、その時のちょっとした言葉やしぐさを見ても色々なところに、気遣いが見られることに驚きました。
『言葉のトリートメント』覚えておきたい言葉の一つとなりました。
もう一つ、次のようなことを言われました。
会社に入る前の仕事の経験のことです。
「教師をしたおかげで、家庭訪問などで生徒のお宅へ伺うと、家がきちんと整理されているお宅もあれば、ごたごたと片付いていない家庭もありました。
教室では、みんな同じ生徒であっても、家庭に帰ればそれぞれに色々な事情を抱えていることを私に教えてくれました。
それは、私が社長になった時に社員一人ひとりにもそれぞれの事情があることを気づかせてくれました。
そして、私が就職をした時に、社長から『やめてもらいたい』と言われた経験は今の私の立場で、『やめてもらいた』ということは、その人の人生を否定する様なことであることを身にしみてわかっていることは本当に良い経験であったとも思います。」
とても、貴重な体験を聞かせていただきました。
大分前に、こんな言葉を言われたことがあります。
『勉強するということはね。察しがつくということです。そしてそのことに感謝できる心を養うことです。』
まさに、今回のお話をされた社長さんはそんな言葉がふさわしい素敵な方でした。
■今日の言葉 『危機を乗り越える』
危機一髪の場に身を置いた時、
問題を乗り越える力が発揮できる
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立谷秀清(福島県相馬市長)
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