『熟慮を重ねた答えとは・・・。』(8月13日)

今日、ある人と仕事の話をしました。

色々とアドバイスや考え方を聴くことで勉強になりました。

勧められた商品の販売方法について、同じ用途に使うもので、Aの商品を勧められたので、Bとの違いについて聞いたところ、このAにすることで、ランニングコストもお得ですとのことでした。

では、Bに比べてAがなぜ得なのか、計算をした場合の事を聞いてみたところ、私が知っている数字とは、ちがう答えでした。

なぜ、違うかを聞いたところ、その後の答えが得られませんでした。

『こちらの方がお得です。』とは言葉にして言うのは簡単です。

でも、それはどんな計算や結果または、経験値から得なのか?

理論的に答えが出せるのか?

果たしてその答えが、今目の前にいるお客様に適しているのか?

そんなことを、見極める事が大切です。

こちらはそんなつもりがなくとも後で、お客様が『だまされた』なんてことにならないためにも、気をつけたいですね。

 

今回の話しで思い出したことがあります。

先日、3ヶ月に一度行う勉強会の課題となった本のなかにも、次のようなことが書かれていました。

本の一部ですが『グリースはどこへ消えた?』と題名が書かれた本の中のある章のお話です。

一番良くないのが、見えていないのに見えている気になって、何となく勝手に原因を決めしまうことです。

こうだと答える「常識」の中には、間違えも多いものである。

そんな例として、著者は次のようなことを上げています。

建設機械の稼動する部分、その回転の中にある磨耗を防ぐグリースがあります。

それは、50年以上も同じ構造だそうです。

どのメーカーにも「数百時間稼動したらグリースを差してください。」

と書いてあるそうです。

著者は、なぜそのグリースがなくなるか疑問に思い尋ねてみたところ

「熱により、固体のグリースが液状化して蒸発するので少しずつなくなる、常識的なことです」と回答されたそうです。

そこで、著者は「それを見た人がいるのか」と聞くと、見た人はいないが常識となっていると言われ

高速度カメラで、撮影したところゴムのシールからわずかながら漏れているのを発見できたそうです。

そのため、シール材を改良して、前よりも補給間隔を大幅に長く延ばす事が出来たそうです。

この章の最後に、常識とされていることでも、自分の目で確かめることでひっくり返ることもある。

書かれていました。

常識でないこと、うわさだけのこと、感覚だけのことも世の中にはあるので、自分の目で見て、体験することが一番正しい判断に近いのかもしれません。

 
ちなみに、読んだ本は前にもご紹介しましたが、

『言葉力が人を動かす』 著者 坂根正弘 氏

 

詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.amazon.co.jp/%E8%A8%80%E8%91%89%E5%8A%9B%E3%81%8C%E4%BA%BA%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%99%E2%80%95%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%82%92%E5%87%BA%E3%81%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%A6%8B%E6%96%B9%E3%83%BB%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9%E3%83%BB%E8%A9%B1%E3%81%97%E6%96%B9-%E5%9D%82%E6%A0%B9-%E6%AD%A3%E5%BC%98/dp/4492533052

 
■今日の言葉

「我われが知恵を身につけるには、
 優れた人生の師の言葉を傾聴すると同時に、
 できるだけ人生の知恵を含んだ生きた書物に接するほかない。

 本でも単に才能だけではない、自殺ギリギリの逆境を突破して
 みごとに生き抜いた人のもののほうが、はるかに深く心を打つ。

 その辺に、言葉が命となる秘訣があると言えるんじゃないでしょうか」

教育者:森信三

 

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