今日、ある人と仕事の話をしました。
色々とアドバイスや考え方を聴くことで勉強になりました。
勧められた商品の販売方法について、同じ用途に使うもので、Aの商品を勧められたので、Bとの違いについて聞いたところ、このAにすることで、ランニングコストもお得ですとのことでした。
では、Bに比べてAがなぜ得なのか、計算をした場合の事を聞いてみたところ、私が知っている数字とは、ちがう答えでした。
なぜ、違うかを聞いたところ、その後の答えが得られませんでした。
『こちらの方がお得です。』とは言葉にして言うのは簡単です。
でも、それはどんな計算や結果または、経験値から得なのか?
理論的に答えが出せるのか?
果たしてその答えが、今目の前にいるお客様に適しているのか?
そんなことを、見極める事が大切です。
こちらはそんなつもりがなくとも後で、お客様が『だまされた』なんてことにならないためにも、気をつけたいですね。
今回の話しで思い出したことがあります。
先日、3ヶ月に一度行う勉強会の課題となった本のなかにも、次のようなことが書かれていました。
本の一部ですが『グリースはどこへ消えた?』と題名が書かれた本の中のある章のお話です。
一番良くないのが、見えていないのに見えている気になって、何となく勝手に原因を決めしまうことです。
こうだと答える「常識」の中には、間違えも多いものである。
そんな例として、著者は次のようなことを上げています。
建設機械の稼動する部分、その回転の中にある磨耗を防ぐグリースがあります。
それは、50年以上も同じ構造だそうです。
どのメーカーにも「数百時間稼動したらグリースを差してください。」
と書いてあるそうです。
著者は、なぜそのグリースがなくなるか疑問に思い尋ねてみたところ
「熱により、固体のグリースが液状化して蒸発するので少しずつなくなる、常識的なことです」と回答されたそうです。
そこで、著者は「それを見た人がいるのか」と聞くと、見た人はいないが常識となっていると言われ
高速度カメラで、撮影したところゴムのシールからわずかながら漏れているのを発見できたそうです。
そのため、シール材を改良して、前よりも補給間隔を大幅に長く延ばす事が出来たそうです。
この章の最後に、常識とされていることでも、自分の目で確かめることでひっくり返ることもある。
書かれていました。
常識でないこと、うわさだけのこと、感覚だけのことも世の中にはあるので、自分の目で見て、体験することが一番正しい判断に近いのかもしれません。
ちなみに、読んだ本は前にもご紹介しましたが、
『言葉力が人を動かす』 著者 坂根正弘 氏
■今日の言葉
「我われが知恵を身につけるには、
優れた人生の師の言葉を傾聴すると同時に、
できるだけ人生の知恵を含んだ生きた書物に接するほかない。
本でも単に才能だけではない、自殺ギリギリの逆境を突破して
みごとに生き抜いた人のもののほうが、はるかに深く心を打つ。
その辺に、言葉が命となる秘訣があると言えるんじゃないでしょうか」
教育者:森信三
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